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オーダーシャツの生地を見ていると、「80番手」「100番手双糸」といった表示が出てきます。数字を見ても、着たときに何が違うのかまではわかりにくいです。
番手は糸の細さを表す数字で、綿のシャツ生地では数字が大きいほど細い糸を使っています。高番手の生地は、なめらかな肌触りや光沢を楽しめる一方、原料や製造に手間がかかり、価格も高くなる傾向があります。
今回は、綿のシャツ生地を中心に、番手の違いと選ぶときの見方を紹介します。
番手は糸の細さを表す数字

番手は、生地そのものの厚さを示す数字ではありません。生地を織るために使う、糸の細さを表しています。
たとえば、80番手と100番手では、100番手のほうが細い糸です。同じ重さの綿から、より長く細い糸を作るほど、番手の数字は大きくなります。
細い糸は、なめらかな風合いや繊細な表情を出すのに使われます。ただし、仕上がりは織り方や加工でも変わるため、数字だけで手触りまでは判断できません。
「単糸」と「双糸」は、糸の作り方の違い
生地の表示でよく見る「単糸(たんし)」は1本の糸、「双糸(そうし)」は2本の糸をより合わせたものです。
「100番手双糸」なら、100番手の細い糸を2本、より合わせています。100番手双糸と100番手単糸は、完成した糸の太さが同じではありません。

「100/2」の表示の意味は?
綿の生地では、「100/2」は100番手双糸を表します。「100/1」なら100番手単糸です。
「100/2×100/2」と書かれていたら、たて糸とよこ糸の両方に100番手双糸を使っている、という意味になります。
表示の意味がわかると、生地見本も比較しやすくなり、生地の違いを知る手がかりになります。
80番手・100番手・120番手はどう違う?


迷ったときは、80〜100番手の生地を比べ、もっとなめらかな風合いが好みなら120番手も見せてもらう、という順番をおすすめします。
数字を順番に上げて選ぶ必要はありません。違いを感じるための出発点として考えてください。
| 番手 | 生地を見るときの目安 | 比較したいところ |
|---|---|---|
| 40〜60番手 | 太めの糸の質感を生かした生地などに使われる | ハリや表面の風合いが好みに合うか |
| 80〜100番手 | 仕事用のシャツで比較を始めやすい候補 | 肌触りと普段の扱いやすさ |
| 120番手 | より細かな風合いを楽しみたいときの候補 | 光沢やなめらかさの違い |
| 140番手以上 | 繊細な風合いにこだわりたいときの候補 | 手入れの方法と着る頻度 |
この表は、生地見本を比較するときの目安です。単糸・双糸や織り方が違えば、同じ番手でも印象は変わります。
高番手の生地が気になったら、手触りだけでなく洗濯方法も確認してみてください。
気に入った生地でも、手入れが負担になると着る機会が減ってしまいます。
シワや透け感は、番手以外も確認する


番手から分かるのは糸の細さです。実際に着たときのシワや透け感は、単糸・双糸の違いに加え、素材や織り方、加工でも変わります。
シワが気になるなら、糸の種類と加工を確認する
双糸は、2本を撚り合わせることで糸の太さがそろいやすく、生地の表面が整いやすいのが特徴です。ただし、見た目のなめらかさと、シワになりにくさは別の話です。
双糸を使っていても、綿100%で防シワ加工がなければ、着用中や洗濯後にシワはつきます。反対に、単糸でも素材や加工によって扱いやすい生地になります。
アイロンの手間を減らしたいなら、「単糸か双糸か」と合わせて、形態安定加工の有無や洗濯後の手入れを確認しましょう。
透け感は、番手だけで決めずに実物を見る
同じ番手でも、糸を密に織った生地と、織り目に隙間がある生地では透け方が違います。単糸・双糸の表示だけでも、透けにくさは判断できません。
特に白シャツは、生地見本の下に手を置いて比べると違いがわかりやすくなります。大きめの見本や仕上がったシャツがあれば、そちらも見せてもらいましょう。
織り方で変わる見た目も比べる
シャツ生地の定番には、ブロード、ツイル、オックスフォードなどがあります。


ブロードは表面が平らですっきりした印象、ツイルは斜めの織り目と光沢、オックスフォードは、織り目がはっきりしていて、表面に細かな凹凸があるのが特徴です。
番手の違いを確かめたいときは、同じ色・同じ織り方の生地を並べると比較しやすくなります。数字を確認したうえで、手触りや見た目が好みに合うかも見てみてください。
店頭では「どう着たいか」を伝えて生地を比べる


専門用語を覚える必要はありません。次の3つを伝えると、生地の候補を絞りやすくなります。
- 仕事で週に何回くらい着るのか
- 自宅で洗うのか、クリーニングに出すのか
- 仕立て上がりで、いくらまでに収めたいのか
たとえば、「週に何度も着るので、自宅で洗えてアイロンが楽なものがいい」。これなら、扱いやすさを優先した生地を相談できます。
肌触りにこだわるなら、「同じ白のブロードで、80番手と100番手、120番手を比べたい」と頼んでみてもいいでしょう。店にある候補の中から、違いを確かめられます。
触ったときに気持ちがいいか、光沢が好みに合うか。そこまで見て選ぶと、番手が自分のための判断材料になります。
生地が決まったら、次は襟型やカフスも考えてみてください。ネクタイを使うか、腕時計をつけるかなど、普段の着方に合わせて選んでいきましょう。


よくある質問


- 番手が高いほど価格も高くなりますか?
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高くなる傾向はあります。細い糸を作るための原料や製造の手間が価格に関わるためです。ただし、生地ブランドや加工、仕立ての仕様でも変わるので、番手だけでは価格を比較できません。
- 100番手と120番手は、触れば違いがわかりますか?
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織り方や加工が異なると、番手による違いがわかりにくいこともあります。同じ条件に近い見本で比べ、好みの差を感じるか確かめてみてください。
- 生地に番手の表示がない場合はどうすればいいですか?
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店の人に確認してみましょう。わからない場合も、素材や手触り、厚み、手入れの方法から選べます。表示がないことだけで、品質が低いとは判断できません。
- 夏用のシャツは高番手を選ぶと涼しいですか?
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高番手というだけでは、涼しさは決まりません。風の通りやすさや、汗をかいたときに肌へ張り付きにくいかも関わります。店頭では「夏に着たい」と伝え、通気性や肌離れも含めて相談してください。
- シャツの番手とスーツの「Super 100’s」は同じ意味ですか?
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別の指標です。綿シャツの番手は糸の細さ、ウール生地のSuper表示は原料となる羊毛の繊維の細さに関する表示です。同じ「100」でも、表しているものが違います。
番手は、生地の違いを知る手がかりのひとつです。数字にこだわって選ぶより、気になる生地を触り比べてみると、自分の好みがわかってきます。
毎日の仕事用なら洗濯のしやすさ、着心地を楽しみたいなら肌触りなど、重視したいことを店の人に伝えてみてください。予算も相談しながら、普段から気持ちよく着られる一枚を選びましょう。
Grazie!





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