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店頭で気に入ったスーツを試着したのに、なぜか自分にはしっくりこない。そんな経験はありませんか。
サイズが合っていても、スーツの雰囲気と顔立ちが離れていると、服だけが目立って見えることがあります。そこで参考になるのが顔タイプです。
この記事では、男性の顔タイプを大きく4つに分け、それぞれに似合いやすいスーツを紹介します。色や柄だけでなく、ラペル、シャツ、ネクタイの選び方まで見ていきましょう。
顔タイプがわかるとスーツの方向性を決めやすい
顔タイプからわかるのは、顔立ちになじみやすい服の雰囲気です。
例えば、若々しく親しみやすい顔立ちの人が、重厚で貫禄のあるスーツを着ると、服に着られているように見える場合があります。反対に、大人っぽい顔立ちの人は、落ち着いたスーツを自然に着こなしやすい傾向があります。
ただし、顔タイプだけでスーツのすべてを決めるわけではありません。骨格や肌の色など、それぞれ役割が異なります。
| 判断したいこと | 参考になるもの |
|---|---|
| 似合う服の雰囲気 | 顔タイプ |
| サイズやシルエット | 体型・骨格 |
| 顔映りのよい色 | パーソナルカラー |
顔タイプはスーツの雰囲気を決める目安
顔タイプ診断は、顔の輪郭やパーツの特徴、全体のバランスから、似合いやすい服の方向性を整理する方法です。
日本顔タイプ診断協会のメンズ顔タイプ診断では、大きく4タイプに分け、さらにソフトとハードを加えた8タイプに分類しています。
ここでは、次の4タイプをもとにスーツ選びを考えます。
- チャーミング
- フレッシュ
- エレガント
- クール
診断結果をそのまま守る必要はありません。「なぜこのスーツがしっくりこないのか」を考える手がかりとして使うのがおすすめです。
サイズと色は別の基準で確認する
顔タイプに合うスーツでも、肩幅や袖丈がずれていれば、きれいには見えません。まずは体に合うサイズを選ぶことが基本です。
また、同じクールタイプでも、濃紺が似合う人もいれば、少し明るいグレーのほうが顔色よく見える人もいます。色は顔タイプだけで決めず、肌や髪との相性も確認しましょう。
顔タイプは「どのような雰囲気がなじむか」、体型は「どのような形が合うか」、パーソナルカラーは「どの色が映えるか」を見るものです。この3つを分けて考えると、スーツを選びやすくなります。
顔タイプは2つの軸から大まかに確認する
男性の顔タイプは、「子ども顔か大人顔か」「曲線が多いか直線が多いか」という2つの軸から整理できます。
細かく自己診断しようとすると迷いやすいため、まずは周りから持たれやすい印象を思い出してみましょう。
子ども顔と大人顔の違いを見る
子ども顔は、実年齢より若く見られたり、親しみやすいと言われたりする人が当てはまりやすいタイプです。軽やかで爽やかなスーツがなじみます。
大人顔は、落ち着いて見られることが多く、端正なスーツや重厚感のある装いを取り入れやすいタイプです。
ただし、丸顔なら必ず子ども顔、面長なら必ず大人顔というわけではありません。顔の形だけでなく、パーツの配置や立体感も関係します。
顔の曲線と直線のどちらが目立つかを見る
目元や輪郭に丸みがある人は、柔らかい印象を持たれやすくなります。スーツでも、硬さを抑えた生地や穏やかな配色がなじみやすいでしょう。
眉や目元、あごの線が直線的な人は、シャープな印象になりやすいタイプです。直線を感じるストライプや、すっきりしたシルエットが似合います。
顔タイプ診断
①子ども顔と大人顔を確認する
当てはまるほうにチェックを入れます。
| 確認する部分 | A:子ども顔寄り | B:大人顔寄り |
|---|---|---|
| 顔の形 | 丸顔、横長のベース型 | 卵形、面長、縦長のベース型 |
| あごの長さ | 短め | 長め |
| 顔の立体感 | 凹凸が少なく平面的 | 鼻や頬骨に高さがあり立体的 |
| 目の位置 | 離れ気味 | 寄り気味 |
| 顔全体の印象 | 若々しく親しみやすい | 落ち着いて大人っぽい |
- Aが多い:子ども顔
- Bが多い:大人顔
②曲線と直線のどちらが多いか確認する
| 確認する部分 | C:曲線寄り | D:直線寄り |
|---|---|---|
| 輪郭 | 丸みがあり、骨が目立ちにくい | 頬骨やあごの骨を感じる |
| 目の形 | 丸みや縦幅がある | 細めで横幅がある |
| 目の角度 | たれ目、または水平に近い | 目尻が上がっている |
| 眉の形 | アーチ型、角度が緩やか | 直線的、眉山がはっきりしている |
| 鼻 | 小鼻や鼻先に丸みがある | 鼻筋が通り、直線を感じる |
| 口元 | 唇に丸みや厚みがある | 唇が薄めで輪郭が直線的 |
| あご | 丸みがある | 細くシャープ、または角張っている |
- Cが多い:曲線タイプ
- Dが多い:直線タイプ
③2つの結果を組み合わせる
| ①の結果 | ②の結果 | 顔タイプ |
|---|---|---|
| 子ども顔 | 曲線 | チャーミング |
| 子ども顔 | 直線 | フレッシュ |
| 大人顔 | 曲線 | エレガント |
| 大人顔 | 直線 | クール |


迷った場合は、1つのタイプに決めつけなくても構いません。「フレッシュ寄りのクール」のように、近い2タイプを参考にする方法もあります。
ちなみに、私自身はクールタイプです。たしかに、明るい色や柔らかな柄よりも、濃紺やチャコールグレーのスーツを着たときのほうが、顔まわりがすっきり見えます。
4つの顔タイプ別に似合うスーツを紹介
ここからは、顔タイプごとに似合いやすいスーツを見ていきます。タイプを細かく分析するより、まずは生地やデザインの方向性をつかんでください。
チャーミングタイプは柔らかい雰囲気を生かす


チャーミングタイプは、若々しく親しみやすい印象を持たれやすいタイプです。
かっちりしたスーツを着ると、スーツの重さが先に目に入ることがあります。柔らかい生地や、肩まわりの構築感を抑えたジャケットから試してみましょう。
ミディアムグレーや明るめのネイビーなら、顔立ちの軽やかさを残せます。柄を入れる場合は、細かなチェックや控えめな織り柄が合わせやすいでしょう。
重要な商談などで落ち着きを出したい日は、スーツを暗くするより、白いシャツと無地のネクタイで引き締める方法があります。
フレッシュタイプは爽やかでシンプルにまとめる


フレッシュタイプは、若々しさがありながら、すっきりした印象を持つタイプです。
装飾を増やすより、無地のネイビーやグレーで清潔感を出すと顔立ちになじみます。細いストライプも取り入れやすい柄です。
ラペルは標準的な幅のノッチドラペルを選ぶと、堅くなりすぎません。ノッチドラペルとは、上襟とラペル(下襟)の境目にひし形の切れ込みが入った一般的な形です。
ビジネスカジュアルでは、紺のジャケットとグレーのスラックスなど、上下を分けた着こなしもよく合います。
エレガントタイプは上品な華やかさを加える


エレガントタイプは、大人っぽさと柔らかさをあわせ持っています。
無地だけでまとめると、少し寂しく見える人もいます。控えめな光沢のある生地や、奥行きを感じる織り柄を選ぶと、顔立ちとのバランスを取りやすくなります。
ラペルはやや広めでも似合いやすく、ネクタイにも存在感を持たせられます。ただし、太いストライプと大柄のネクタイを同時に使うと派手になりがちです。
スーツに柄を入れた日はネクタイを無地にするなど、目立たせる場所を1つに絞りましょう。
クールタイプは直線的なデザインがなじみやすい


クールタイプは、大人っぽくシャープな印象を持たれやすいタイプです。
濃紺やチャコールグレーのスーツに、ストライプや無地のシャツを合わせると、顔立ちの端正さが引き立ちます。輪郭がはっきりしたジャケットも取り入れやすいでしょう。
ラペルは直線が目立つ形と相性がよく、場面によってはピークドラペルも選択肢になります。ピークドラペルとは、ラペルの先が上向きにとがったデザインです。
ただし、濃い色と鋭いデザインを重ねると、近寄りがたい印象になることがあります。親しみやすく見せたい日は、明るいシャツや柔らかい色のネクタイを合わせて調整してください。
顔タイプをスーツのデザインに反映する方法
自分の顔タイプがわかっても、店頭で何を見ればよいのかわからなければ、スーツ選びには使えません。
試着するときは、ラペル、色柄、Vゾーン、小物の順に確認すると、全体を整理しやすくなります。
ラペルとシルエットは全身で確認する
曲線を感じる顔立ちには、硬さを抑えた肩まわりや、穏やかな輪郭のジャケットがなじみます。直線的な顔立ちには、肩やラペルの線がすっきりしたデザインを合わせやすいでしょう。
ただし、ラペルだけを顔に合わせても、スーツ全体のサイズがずれていては意味がありません。
まずは肩先が合っているか、ボタンを留めたときに胴まわりへ横ジワが出ないかも確認してください。
顔との相性は、そのあとに見るポイントです。
色柄は顔立ちの強さに合わせる
顔立ちが柔らかい人は、コントラストの強い配色より、近い色をつないだ着こなしが自然です。ミディアムグレーのスーツに淡いブルーのシャツを合わせると、穏やかにまとまります。
顔立ちがはっきりしている人は、濃紺のスーツと白いシャツなど、明暗差のある組み合わせを取り入れやすいでしょう。
柄の強さも同じです。顔立ちが穏やかなら細かな柄、力強い顔立ちなら幅のあるストライプなど、顔と柄の存在感を近づけてみてください。
シャツとネクタイで顔まわりを調整する
顔に近いシャツとネクタイは、スーツ全体の印象を左右します。
柔らかく見せたいなら、淡い色のシャツや小紋柄のネクタイが使いやすいでしょう。シャープに見せたい場合は、白いシャツとストライプのネクタイを合わせる方法があります。
顔タイプと反対の印象を出したいときも、スーツを買い替える必要はありません。まずはVゾーンから変えると、無理なく雰囲気を調整できます。
眼鏡や靴まで同じ雰囲気でそろえる
スーツだけを顔タイプに合わせても、眼鏡や靴の印象が大きく離れていると、まとまりにくくなります。
曲線が多い人は、角を抑えた眼鏡や、丸みのある靴を合わせると自然です。直線が多い人には、輪郭のはっきりした眼鏡や、すっきりした靴がなじみます。
すべてを同じ方向にそろえる必要はありません。スーツ姿が強く見えすぎるなら、眼鏡やネクタイで柔らかさを加えるなど、印象の調整にも使えます。
似合うスーツと仕事で見せたい印象を両立させる
顔タイプに合っていることと、仕事の場にふさわしいことは別の話です。
自分に似合うものだけを優先すると、職場の雰囲気や立場に合わなくなる場合があります。顔タイプを土台にしながら、その日にどう見せたいかを加えて考えましょう。
商談や式典では場面に合う装いを優先する
大切な商談で信頼感を出したいなら、チャーミングタイプやフレッシュタイプでも、ダークネイビーなどの落ち着いた色が選択肢になります。
反対に、クールタイプが社内イベントへ参加するときは、明るいグレーやブラウンを使うと、普段より柔らかく見せられます。
似合いやすい方向を知ったうえで、仕事や式典に必要な印象へ近づけるための基準です。
顔タイプと違う印象には少しずつ寄せる
若く見られやすい人が、急に重厚なスーツを着ると、かえって不自然になることがあります。
その場合は、スーツの形を大きく変えるのではなく、色を一段暗くする、ネクタイを無地にするなど、一部だけを調整してみましょう。
シャープな顔立ちを柔らかく見せたい場合も同じです。スーツを明るくする、ネクタイの柄を小さくするなど、少しずつ印象を動かすと自然にまとまります。
オーダースーツでも試着時の確認は欠かせない
オーダースーツでは、生地やラペル、ボタンなどを選べます。顔立ちに合う雰囲気を取り入れやすい点はメリットです。
ただし、顔タイプを伝えるだけで似合う一着が決まるわけではありません。着用する場面や職場の服装、普段選ぶシャツや靴も担当者へ伝えましょう。
試着では、鏡に近づいて顔まわりを見るだけでなく、少し離れて全身を確認します。正面だけでなく、横や後ろからの見え方も忘れないでください。
オーダー方式によって調整できる範囲は異なります。詳しくは「オーダースーツの種類や特徴」も参考にしてください。
顔タイプと似合うスーツについてよくある質問
- 丸顔ならチャーミングタイプですか?
-
丸顔だけでチャーミングタイプと判断することはできません。
顔タイプは輪郭だけでなく、顔の立体感やパーツの形、配置なども含めて見ます。自分で判断しにくい場合は、近いと思う2タイプの服を試着し、顔と服のどちらが目立つか比べてみましょう。
- 顔タイプは年齢とともに変わりますか?
-
顔の基本的な形やパーツは大きく変わりにくいものの、体重、髪型、ひげ、加齢によって受ける印象は変わります。
以前似合っていたスーツに違和感が出てきたら、過去の診断結果にこだわらず、今の顔立ちとのバランスを見直してみてください。
- ソフトとハードの違いもスーツ選びに必要ですか?
-
ソフトとハードは、同じ顔タイプのなかで顔立ちの強さをさらに分ける考え方です。
最初から細かく分類する必要はありません。まずは4タイプで方向性を決め、柄の大きさや配色の強さを調整するときに参考にすると選びやすくなります。
- 会社指定のスーツでは顔タイプを生かせませんか?
-
スーツの色や形を変えられなくても、シャツやネクタイで調整できます。
柔らかい印象にしたいなら淡い色や細かな柄、シャープに見せたいなら白いシャツや直線的な柄が候補です。眼鏡や髪型を含めて整える方法もあります。
- 顔タイプと自分の好みが違う場合はどうすればよいですか?
-
顔タイプよりも、自分が着たいと思えることを大切にしてください。
好みのスーツが顔立ちから離れていると感じたら、色、柄、ネクタイのどれかを顔タイプへ寄せます。すべてを似合う方向へそろえなくても、一部につながりを持たせれば自然に着こなせます。
顔タイプがわかると、同じネイビーのスーツでも、なぜこちらは似合って、もう一方はしっくりこないのかが見えやすくなります。とはいえ、診断結果に服装をすべて合わせる必要はありません。自分のタイプを参考にしながら、着る場面や見せたい印象に合わせて調整してみてください。
まずは手持ちのスーツに、シャツやネクタイを合わせ直すところからでも十分です。鏡から少し離れ、顔とスーツのどちらか一方だけが目立っていないか確認してみましょう。顔立ちにも体型にも合う一着を仕立てたい方は、「オーダースーツの種類や特徴」も参考にしてください。
Grazie!





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