MENU
フランチェスコ ワタナベ(Francesco Watanabe)
某アパレル企業のファッションバイヤー
スーツは私にとってただの服ではなく、人生そのものです。このサイトでは、フルオーダーはちょっと手が届かないけれど、既製品よりも自分に合ったスーツを探しているあなたに向けて、カスタムオーダーやセミオーダーの魅力をお伝えします。
座右の銘「美しいものは必ずしも美しくなく、好きなものこそが美しい(Non è bello ciò che è bello, ma è bello ciò che piace)」
好きなYouTubeチャンネル「Superlatio
個人的におすすできる日本のオーダースーツ屋「ダンカン

オーダースーツの作り直し 可能な範囲は?袖丈・裾丈・ウエストの直し方を解説

オーダースーツの作り直し 可能な範囲は?袖丈・裾丈・ウエストの直し方を解説

Ciao!

オーダースーツの作り直し 可能な範囲は?と迷ったら、まず直せる箇所と難しい箇所を分けて考えることが大切です。この記事では、ジャケットとパンツ別に直しの目安を整理し、購入店へ相談する前に確認すべき点を解説します。

目次

オーダースーツの作り直しは可能か

メジャーで測定をする様子

オーダースーツは、完成したあとでも一定の範囲で直せます。ただし、完成品をすべて一から作り替えられるわけではありません。店頭で試着したときに「少し袖が長い」「パンツの腰まわりがきつい」と感じる程度なら、サイズ直しで整えられることが多いです。一方で、肩の位置が大きく合わない、全体の型が体に合っていない場合は、部分的な直しでは解決しにくくなります。

作り直しとサイズ直しの違い

作り直しとは、生地を裁ち直したり、服の形そのものを大きく変えたりする対応を指します。サイズ直しは、完成したスーツの縫い目をほどき、袖丈や裾丈、ウエストなどを調整する方法です。

項目作り直しサイズ直し
内容服の形そのものを大きく変える完成品の一部を調整する
対応範囲型紙や裁断に近い部分まで関わる袖丈・裾丈・ウエストなどが中心
向いているケース全体のサイズが大きく合わない一部だけに違和感がある
注意点費用や時間がかかりやすい縫い代や仕様によって限界がある

たとえば、パンツのウエストが少しきつい場合は、後ろ中心の縫い代を使って出せることがあります。しかし、ジャケットの肩幅を大きく変える場合は、袖付けや胸まわりの形まで変わるため、簡単な直しでは済みません。

完成後に対応できるのは基本的に微調整

完成後の対応は、基本的に微調整と考えると実際の可否を見分けやすくなります。袖を1cm短くする、パンツの裾を2cm上げる、ウエストを数cm詰めるといった直しは、比較的依頼しやすい内容です。

反対に、「細身のスーツをゆったり着たい」「長めの着丈を短い流行の形にしたい」といった大きな変更は、全体のバランスが崩れやすくなります。スーツは一か所だけでなく、肩、胸、腰、丈がつながって見える服だからです。

縫い代が残っているかで直せる範囲が変わる

直せる範囲を決める大きな要素が縫い代です。縫い代とは、生地の内側に残されている余りの部分です。パンツのウエストやヒップを少し広げるときは、この縫い代を使います。

ただし、最初からかなり細く仕立てたスーツや、長く着て生地が傷んでいるものは、縫い代があってもきれいに直せない場合があります。柄物の生地では、縫い目を動かすことで柄の位置がずれることもあります。

作り直しではなく新調が必要になるケース

新調を考えた方がよいのは、肩が合っていない、胸まわりに強いしわが出る、パンツの太さを大きく変えたい、といったケースです。また、体型が大きく変わった場合や、生地が薄くなっている場合も、直しより新しく作る方が自然に仕上がります。

まずは、どこに違和感があるのかを鏡の前で見て、着た写真を正面、横、後ろから撮っておくと話が進みやすくなります。購入店に持ち込み、直せる範囲か新調すべきかを具体的に見てもらうとよいです。

管理人

複数箇所に違和感がある場合は、直し代と新調費用を比べたうえで、長く着られる方を選ぶのが現実的です。

オーダースーツで直しやすい箇所・直しにくい箇所

オーダースーツの測定をする様子

オーダースーツの直しは、どの部分でも同じように対応できるわけではありません。店頭でよく出る相談は、袖丈、裾丈、パンツのウエストです。このあたりは体の動きや見た目に関わりやすく、少しの調整でも着心地が変わります。一方で、肩やラペルまわりは服の土台に近いため、大きく変えるとスーツ全体の形が崩れやすくなります。

直しやすいのは袖丈・裾丈・パンツのウエスト

オーダースーツで調整しやすい3つの部分

直しやすい箇所は、丈や幅を少し動かしても全体の形に影響が出にくい部分です。たとえば袖丈は、シャツの袖が1cmほど見える長さに整えると、手元がすっきり見えます。パンツの裾丈も、靴にかかる量を調整するだけで、足元の印象が変わります。

パンツのウエストは、縫い代が残っていれば数cm程度の出し詰めができる場合があります。食後に苦しい、ベルトをしても下がるなど、日常で気になる違和感は早めに見てもらうと直しやすいです。

身幅・ヒップ・太ももは全体のバランス確認が必要

ジャケットの身幅やパンツのヒップ、太ももは、単純に細くすればよい箇所ではありません。立った姿だけを見るときれいでも、座ったときに突っ張る、腕を前に出すと背中がきつい、歩くと太ももが引っかかることがあります。

特にオーダースーツは、見た目と動きやすさの両方を整える服です。身幅を詰めすぎると、胸まわりに横じわが入り、ヒップを詰めすぎるとポケットが開いて見えます。「細く見せたい」だけでなく、「仕事中に自然に動けるか」まで見ておきたい部分です。

肩幅・着丈出し・ラペル幅は大幅な変更が難しい

肩幅はジャケットの印象を決める重要な部分です。肩を大きく直すには、袖を外して付け直す必要があり、胸まわりや背中の形にも関わります。そのため、完成後に数cm単位で変えるのは現実的ではありません。

着丈も、短くすることはできても長くするのは難しい箇所です。生地が足りないため、下に伸ばすことは基本的にできません。ラペル幅やポケット位置も、デザインそのものに関わるため、サイズ直しで変えるというより新しく作る範囲になります。

小さくする直しと大きくする直しの違い

スーツの直しは、小さくする方が対応しやすい傾向があります。余った生地を内側に入れる、丈を短くする、幅を詰めるといった作業は、服の構造を大きく崩さずに済むことが多いためです。

反対に、大きくする直しは縫い代が残っている範囲に限られます。たとえばパンツのウエストを広げたい場合でも、内側に使える生地がなければ対応できません。無理に出すと、縫い目の跡や生地の色差が表に出ることもあります。

作り直し可能な範囲を部位別に確認する

直しの可否は、部位ごとの目安を押さえておくと迷いにくくなります。

部位対応しやすさ直しの目安見るべきポイント
袖丈高い数cm程度の調整シャツの袖が少し見えるか
パンツ裾丈高い靴に合わせて調整裾が靴にかかりすぎていないか
パンツウエスト縫い代の範囲で出し詰め座ったときに苦しくないか
身幅シルエットを見ながら微調整胸や背中に強いしわがないか
ヒップ・太もも動きやすさを見て調整歩く、座る動きで張らないか
肩幅低い大幅な変更は難しい肩先が落ちていないか
着丈出し低い基本的に難しい生地を足せないため新調も検討

気になる箇所が複数ある場合は、一か所ずつ直すのではなく、全身の見え方を基準に調整してもらいましょう。

ジャケットの作り直しで対応できる範囲

黒のスーツ

ジャケットはスーツの印象を決める中心です。袖丈や身幅のように調整しやすい部分もありますが、肩や着丈のように直しが難しい部分もあります。納品後に違和感がある場合は、「どこが合わないか」だけでなく、「どんな動きで気になるか」まで伝えると、店側も状態をつかみやすくなります。

ジャケットの部位直しやすさ主な対応注意点
袖丈高い長さの調整本切羽は直しに制限が出る
身幅胴まわりの詰め・出し詰めすぎると動きにくい
着丈低〜中短くする調整長くするのは基本的に難しい
肩幅低い限られた範囲の補正袖付けや胸まわりに関わる
ラペル・ポケット低い基本は仕様変更に近い直しより新調向き

袖丈は比較的調整しやすい

スーツの袖丈

袖丈は、ジャケットの中でも直しやすい箇所です。腕を下ろしたときにシャツの袖が少し見える長さが目安で、一般的には1cm前後見えると自然に見えます。袖が長すぎると重い印象になり、短すぎると落ち着きがなく見えます。

ただし、本切羽と呼ばれる袖口のボタンホールが開いた仕様では、袖口側から大きく詰めるのが難しいことがあります。その場合は肩側から直す必要があり、費用も時間もかかりやすくなります。

身幅はシルエットを崩さない範囲で調整する

身幅は、ジャケットを着たときの細さやゆとりに関わる部分です。ボタンを留めたときに強い横じわが出る場合はきつすぎます。反対に、胸や腰まわりに大きな余りが出る場合は、だらしなく見えやすくなります。

ただし、身幅だけを詰めすぎると、背中や腕の動きが悪くなります。営業職の方が名刺交換で腕を前に出したときに背中が張る、デスクワークで肩がこるという声もあります。見た目の細さだけで決めず、実際の動作を入れて見てもらうと安心です。

着丈は短くできても長くするのは難しい

着丈は、ジャケットの下端の長さです。長すぎる場合は短くできることがありますが、ポケット位置や前の丸みとのバランスが変わるため、詰めすぎると不自然になります。

一方で、短い着丈を長くすることは基本的にできません。生地が下に余っていないため、長さを足せないからです。ヒップが大きく見える、上半身だけが短く見えると感じる場合でも、着丈出しで直すより、新しく仕立てた方が自然な形になります。

肩幅や肩まわりの大幅な補正は難しい

肩幅は、ジャケットの骨格にあたる部分です。肩先が落ちている、反対に肩が詰まっている場合は、見た目にも着心地にも関わります。ただし、肩まわりを直すには袖を外す必要があり、胸や背中の形まで変わることがあります。

肩幅を大きく変える直しは、費用が高くなりやすく、仕上がりにも差が出やすいです。初回の採寸で肩の位置をしっかり合わせることが、後の直しを減らすうえで重要になります。

本切羽・裏地・柄合わせが直しに影響する

ジャケットの直しでは、仕様も大きく関係します。本切羽は見た目に高級感がありますが、袖丈直しの自由度が下がることがあります。裏地付きのスーツは、表地だけでなく内側もほどくため、作業が増えます。

また、ストライプやチェックの生地では、直したあとに柄のつながりがずれる場合があります。柄合わせが崩れると、細かい部分でも違和感が出ます。直す前に、仕上がりの変化を店頭で具体的に聞いておくと安心です。

パンツの作り直しで対応できる範囲

スーツの男性の足元

パンツは、ジャケットよりも日常の動きで違和感が出やすい部分です。立ったときは問題なく見えても、座る、歩く、階段を上るといった動きで、ウエストや太ももに負担を感じることがあります。オーダースーツの直しでは、見た目だけでなく、動いたときの負担まで見る必要があります。

パンツの部位直しやすさ主な対応見るべきポイント
ウエスト高い出し詰め食後や着席時の苦しさ
ヒップ出し詰めポケットの開き、後ろ姿
太もも幅の調整歩行時や着席時の張り
裾丈高い長さ調整靴にかかる量
裾幅幅の調整ひざ下とのつながり
センタープレス低〜中位置の見直し詰めすぎによるずれ

ウエストは縫い代の範囲で出し詰めできる

パンツのウエストは、比較的依頼しやすい直しです。後ろ中心に縫い代が残っていれば、数cm程度の出し詰めができる場合があります。ベルトを締めても下がる場合は詰め、食後や座ったときに苦しい場合は出しを検討します。

ただし、ウエストだけを大きく変えると、ヒップやポケットの見え方が崩れることがあります。腰まわりの直しは、ウエスト単体ではなく後ろ姿まで見て決めるのが基本です。

ヒップや太ももは動きやすさまで確認する

ヒップや太ももは、歩きやすさと座りやすさに直結します。細く見せたいからといって詰めすぎると、ポケットが開いたり、生地が横に引っ張られたりします。反対に余りが多いと、後ろ姿にだぶつきが出ます。

試着時は、立った姿だけでなく、椅子に座る、軽くしゃがむ、足を一歩前に出す動きまで試すと安心です。仕事で車の乗り降りが多い人や、長時間座る人は、太ももに少しゆとりを残す方が着やすくなります。

裾丈は靴を履いた状態で確認する

裾丈は、パンツの印象を大きく左右します。同じパンツでも、裾が長いと重く見え、短すぎるとカジュアルに寄ります。ビジネス用なら、普段履く革靴に合わせて長さを見る必要があります。

店頭では、靴なしで裾を見るより、実際の靴を履いた状態で見た方が失敗しにくくなります。裾の仕上げをシングルにするかダブルにするかでも印象は変わるため、着用場面に合わせて選ぶとよいです。

裾幅を変えるとパンツ全体の印象も変わる

裾幅は、足元の見え方に関わる部分です。裾幅を細くするとすっきり見えますが、太ももやひざ幅とのつながりが悪いと、バランスの悪い細さになります。裾だけを詰めるのではなく、ひざから下の線を見ながら調整する必要があります。

特に、太めのパンツを細身に変えたい場合は慎重に見たいところです。大きく詰めるとセンタープレスの位置がずれ、正面から見た線がきれいに落ちなくなることがあります。

座ったときのきつさも作り直し判断に入れる

パンツは、立った状態で合っていても、座ると急にきつく感じることがあります。ウエスト、ヒップ、太ももは座ったときに負荷がかかるため、試着時に必ず見ておきたい部分です。

「立つときれいだが、座ると苦しい」という状態は、日常では使いにくいスーツになります。商談、会食、移動が多い人ほど、見た目の細さより座ったときの余裕を優先した方が使いやすくなります。

作り直しを相談した方がよいタイミング

テーラーが男性の胸囲を測定する様子

オーダースーツの違和感は、早めに見てもらうほど直しやすくなります。納品から時間がたつと、無料補正期間を過ぎたり、生地の状態が変わったりするためです。気になる部分を我慢して着続けるより、最初の段階で購入店へ持ち込む方が、仕上がりも費用面も納得しやすくなります。

納品直後にサイズ感へ違和感がある場合

納品直後に「思ったよりきつい」「袖が長い」「パンツが落ちる」と感じた場合は、早めに購入店へ持ち込むのが確実です。オーダースーツは完成時の試着で微調整することを前提にしている店もあります。

特に、初めてのオーダースーツでは、普段の既製服との違いに戸惑うことがあります。体に合っているからこその近さなのか、直した方がよいきつさなのかは、自分だけでは見分けにくいものです。

体型変化で以前のスーツが合わなくなった場合

数年前に作ったスーツが合わなくなった場合も、直しの相談は可能です。体重が増えた、筋トレで胸や太ももが大きくなった、逆に体が細くなったなど、体型変化によって着心地は変わります。

ただし、変化が大きい場合は、部分的な直しでは対応しきれません。ウエストだけでなく、肩、胸、ヒップまで合わない場合は、全体の寸法を見直した方がよいです。

古いシルエットを今の印象に近づけたい場合

昔作ったスーツは、生地がまだきれいでも形が古く見えることがあります。パンツの裾幅が広い、ジャケットの着丈が長い、全体にゆとりが多いなど、時代によって見え方は変わります。

ただし、古い形を今の細身に大きく変えるのは限界があります。裾幅やウエストの微調整で整う場合もありますが、肩やラペルまで変えたい場合は新調の方が自然です。

生地の傷みやほつれが気になる場合

生地の傷みやほつれがある場合は、サイズ直しと同時に補修できるか見てもらうとよいです。股下のすれ、ポケット口のほつれ、裏地の破れなどは、早めなら補修できることがあります。

ただし、生地が薄くなっている部分は、縫い直しても再び傷みやすくなります。特に股部分やひざ裏は負荷がかかるため、状態によっては新しく作る選択が現実的です。

直すより新しく作る方がよい場合

直すより新調が向いているのは、サイズの違和感が一か所ではなく全体に出ている場合です。肩が合わない、胸がきつい、パンツも細すぎるという状態では、部分直しを重ねても自然な仕上がりになりにくいです。

状態直し向き新調向き
袖丈だけ長い
パンツの裾丈だけ合わない
ウエストだけ少しきつい
肩幅が大きく合わない
全体的にきつい・大きい
生地が薄くなっている
直し費用が高くなりすぎる

また、直し費用が高くなる場合も見直し時です。複数箇所を直すと、新しく仕立てる費用に近づくことがあります。迷ったら、直し後の仕上がりと費用を聞いたうえで決めると後悔を避けやすくなります。

作り直しで失敗しないための確認ポイント

オーダースーツを試着する様子

作り直しで失敗しないためには、感覚だけで依頼しないことが大切です。「なんとなく合わない」と伝えるより、「座るとウエストが苦しい」「腕を上げると背中が張る」と伝えた方が、店側も正確に見られます。直しは一度ほどいて縫い直す作業なので、依頼前の確認が仕上がりを左右します。

作り直しを依頼するときは、次の順で進めると話がまとまりやすくなります。

  1. 購入した店舗に連絡する
  2. 違和感のある箇所を具体的に伝える
  3. 普段合わせるシャツ・靴・ベルトを持参する
  4. 無料補正と有料補正の範囲を聞く
  5. 費用と納期を把握してから依頼する

この順で進めると、「どこまで直せるのか」「いくらかかるのか」「いつ仕上がるのか」を事前に整理できます。

まず購入した店舗に相談する

オーダースーツの直しは、まず購入した店舗へ相談するのが基本です。採寸時の記録や型紙、仕様が残っているため、違和感の原因を見つけやすいからです。

他店でも直しはできますが、元の設計意図がわからないまま作業すると、仕上がりに差が出ることがあります。納品直後であれば無料補正の対象になる場合もあるため、先に購入店へ連絡しましょう。

どこが合わないのかを具体的に伝える

相談時は、違和感をできるだけ具体的に伝えましょう。「全体的に変」ではなく、次のように伝えると直す箇所が見つけやすくなります。

  1. 右肩だけ浮いて見える
  2. 座ると太ももが張る
  3. 袖が手の甲にかかる
  4. ボタンを留めると胸が引っ張られる
  5. 歩くとパンツのひざ下が引っかかる

このように、見た目と動きの両方を伝えると、店側も必要な直しを見極めやすくなります。

シャツ・靴・ベルトを合わせて確認する

スーツの直しは、スーツだけで見ると誤差が出ることがあります。袖丈はシャツの袖口との関係で決まり、パンツの裾丈は靴の形で見え方が変わります。ベルトを使うかどうかでも、ウエストの位置は変わります。

店に行くときは、普段合わせるシャツ、靴、ベルトを持参するとよいです。結婚式用、仕事用、面接用など、着る場面が決まっている場合は、その場面に近い組み合わせで見てもらいましょう。

無料補正期間と有料になる範囲を確認する

オーダースーツ店では、納品後の一定期間に無料補正を設けている場合があります。ただし、無料になる範囲は店によって異なります。袖丈や裾丈は対象でも、体型変化による直しや大幅な補正は有料になることがあります。

内容無料になりやすい例有料になりやすい例
丈の微調整袖丈・裾丈の軽い調整本切羽の袖丈直し
ウエスト調整納品直後の軽い詰め・出し体型変化による大幅な直し
身幅調整店舗規定内の微調整裏地をほどく大がかりな補正
仕様変更基本的に少ないボタン位置、ラペル、ポケット変更
再補正期間内なら対象の場合あり期間外や着用後の変化

依頼前に、無料でできる範囲、有料になる作業、再補正の可否を聞いておきましょう。あとから費用を知るより、先に整理しておく方が納得して進めやすくなります。

費用と納期を事前に確認する

直しは、内容によって費用と納期が変わります。裾上げのような簡単な直しは早く終わることがありますが、ジャケットの袖丈や身幅、裏地をほどく作業は日数がかかりやすいです。

大切な予定がある場合は、使用日から逆算して持ち込みます。式典や商談の直前に依頼すると、間に合わない場合があります。費用、納期、仕上がりの変化を把握してから依頼すると、後悔を避けやすくなります。

管理人

直しの費用は、見た目だけでは判断しにくい部分があります。表地だけで済むのか、裏地や袖付けまでほどくのかで作業量が変わるため、店頭では「どこまでほどく直しになるか」まで聞いておくと安心です。

作り直しを前提にしないオーダースーツの作り方

スーツを着る男性

オーダースーツは、完成後に直せる範囲があるとはいえ、最初の採寸と打ち合わせが何より大切です。あとから直す前提で作るより、着る場面、好み、体型のくせを最初に伝える方が、完成度は高くなります。仕立ての良さは、生地の高級感だけでなく、体に自然になじむかどうかで決まります。

初回採寸で着用シーンを伝える

採寸時には、どんな場面で着るスーツなのかを必ず伝えましょう。毎日の仕事用、商談用、結婚式用、入学式用では、適したサイズ感が変わります。仕事で長時間座る人と、立って人前に出ることが多い人では、必要なゆとりも違います。

「細く見せたい」だけでなく、「移動が多い」「会食で座る時間が長い」など、実際の使い方を伝えると、無理のない寸法に近づきます。

細すぎるサイズ感を選ばない

初めてオーダースーツを作る人ほど、細身にしすぎる傾向があります。試着時には格好よく見えても、日常で動くと肩や太ももがきつく、結局着る回数が減ることがあります。

スーツは体に近い服ですが、体を締めつける服ではありません。ボタンを留めたときの胸まわりのしわや、座ったときのパンツのきつさまで見ておきましょう。少しのゆとりが、きれいな見た目と着やすさを両立します。

体型のくせや普段の動きを伝える

人の体は左右で少しずつ違います。肩の高さ、腰の位置、反り腰、猫背ぎみの姿勢などは、スーツのしわや着心地に関わります。自分では気づきにくい部分でも、採寸時に伝えたり見てもらったりすることで補正につながります。

また、普段の動きも重要です。車の運転が多い、パソコン作業が長い、立ち座りが多いなど、仕事中の動作を伝えると、必要なゆとりを考えやすくなります。

納品時に必ず試着して確認する

納品時は、受け取るだけでなく必ず試着しましょう。次の順で見ると、違和感に気づきやすくなります。

  1. 正面から肩幅と胸まわりを見る
  2. 横から着丈とパンツの落ち方を見る
  3. 後ろから背中のしわとヒップまわりを見る
  4. ボタンを留めた状態で突っ張りを確かめる
  5. 椅子に座ってウエストと太もものきつさを見る

気になる点があれば、その場で伝えましょう。家に持ち帰ってから何度も着るより、納品時に見てもらった方が直しの判断が早くなります。写真を撮っておくと、あとで見返すときにも役立ちます。

アフター対応がある店舗を選ぶ

オーダースーツは、作って終わりではありません。完成後の微調整や、体型変化に合わせた相談ができる店舗を選ぶと、長く着やすくなります。特に初めて作る場合は、無料補正期間、直しの費用、相談のしやすさまで確認しておくと安心です。

価格や生地だけで店を選ぶと、完成後に困ることがあります。採寸、仕立て、納品後の対応まで含めて見ることで、自分に合う一着を作りやすくなります。

よくある質問

FAQ

オーダースーツの作り直しでは、「どこまで直せるのか」「無料でできるのか」「他店に持ち込めるのか」といった疑問がよく出ます。最後に、購入後に迷いやすい点を整理します。

オーダースーツは完成後でも作り直せますか?

完成後でも、袖丈、裾丈、パンツのウエストなどは直せる場合があります。ただし、服を一から作り直すというより、完成品をほどいて微調整する対応が中心です。肩幅や着丈出しのように、服の土台や生地量に関わる部分は難しくなります。

サイズ直しは無料でできますか?

無料でできるかどうかは、購入した店舗の規定によります。納品後の一定期間であれば、袖丈や裾丈などの微調整を無料にしている店もあります。ただし、体型変化による直し、大幅な補正、仕様変更は有料になることが多いです。

パンツのウエストはどれくらい直せますか?

パンツのウエストは、縫い代が残っていれば数cm程度の出し詰めができる場合があります。ただし、出せる量は生地の余り方や仕様によって変わります。無理に出すと、縫い跡や生地の色差が出ることもあるため、店頭で実物を見てもらう必要があります。

肩幅が合わない場合も直せますか?

肩幅の大幅な直しは、対応できる範囲がかなり限られます。肩はジャケットの形を決める部分で、袖や胸まわりにもつながっています。少しの補正ができる場合もありますが、費用が高くなりやすく、仕上がりも安定しにくいため、新調を勧められることがあります。

他店で作ったオーダースーツも直せますか?

他店で作ったスーツでも、リフォーム店や一部のオーダースーツ店で直せる場合があります。ただし、元の採寸情報や型紙がないため、購入店より判断が難しくなることがあります。納品直後の違和感であれば、まず購入店に相談するのがもっとも確実です。

オーダースーツの作り直しは、袖丈や裾丈などの微調整なら対応しやすい一方、肩幅や着丈出しには限界があります。気になる箇所を写真や着用時の違和感で整理し、購入店で直しと新調のどちらが適切か確認しましょう。

Grazie!

あなたのシェアが誰かの役に立つかも!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

Ciao! 私はフランチェスコ・ワタナベ、イタリア生まれ日本育ちの36歳です。父はミラノでテーラーを営んでおり、私もスーツに強いこだわりを持つようになりました。さまざまなスタイルや生地を見てきましたが、常に大切にしているのは「自分にぴったりの一着を見つけること」。このサイトでは、カスタムオーダーやセミオーダーの魅力を中心に、既製品よりもフィット感の良いスーツを探している方へ役立つ情報を提供します。あなたの理想のスーツ選びをサポートします! Grazie!

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次