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おしゃれなオーダーシャツを選びたいけれど、何から始めればよいか分からない。そんな方のために、オーダースーツとファッションに精通した専門家が、ブランドの違いや選び方、シーン別の着こなし、長持ちさせるケア方法まで徹底的に解説します。この記事を読めば、自分に合った一着が明確になります。
オーダーシャツの魅力と「おしゃれ」の本質

身体に合った一着を仕立てるオーダーシャツは、単なる衣服ではなく、自分自身を表現するための重要なツールです。既製品では得られない着心地の良さや細部まで行き届いた美しさが、洗練された印象を生み出します。
既製品との違いとは?見た目以上の価値
既製品のシャツは、あくまでも平均的な体型を基準に作られています。そのため、肩がずれたり袖丈が合わなかったりと、細部に違和感を覚えることも少なくありません。一方で、オーダーシャツは一人ひとりの体型や姿勢をもとに採寸されるため、無駄のない美しいシルエットが生まれます。
たとえば、猫背気味の方には背中にゆとりを持たせたり、腕の可動域が広い方には肩まわりの可動性を確保したりと、機能性まで計算された仕立てが可能です。また、使用される生地も高品質であることが多く、耐久性や通気性にも優れています。単に「サイズが合っている」だけではない、着る人に寄り添った完成度の高さが、オーダーならではの魅力です。
さらに、着心地の良さはそのまま着る人の所作や表情に表れます。きちんと身体にフィットしたシャツは、自然と姿勢を整え、立ち居振る舞いにも自信を与えてくれるのです。
おしゃれに見える理由:サイズ感とディテールの力
おしゃれなシャツとは何でしょうか?それは単に流行の色柄を選ぶことではなく、いかにその人の体型や個性に「合っているか」にかかっています。オーダーシャツでは、襟型ひとつを取っても印象が変わります。例えば、顔が丸い方にはシャープなカッタウェイカラー、逆に面長の方にはバランスを取るためのラウンドカラーなど、細やかな選択が可能です。
また、袖口のカフス形状、前立てのステッチ幅、ポケットの有無など、普段は気に留めないディテールこそが“こなれ感”や品の良さを演出します。既製品では難しいこれらの調整が、オーダーでは自在にカスタマイズできます。
オーダーシャツに替えたことで「商談時に初対面の相手から信頼されるようになった」と感じる方も。シャツは着る人の印象そのものを変えます。それを実感できるのが、オーダーシャツの本当の価値です。
まずは一着、自分だけのシャツを仕立ててみる。それが、おしゃれの第一歩になるかもしれません。
おしゃれなオーダーシャツの選び方ガイド

理想の一着を仕立てるには、自分に似合う素材やデザインを選ぶことが欠かせません。高級感を演出する生地の質感、第一印象を左右する色柄のバランス、そしてオーダー形式の違いを理解することが、後悔しないオーダーになります。この章では、オーダー初心者でも迷わず選べるよう、要点を丁寧に解説していきます。
高級感を演出する生地・色柄の選び方
おしゃれなシャツを仕立てたいなら、生地選びは最も重要です。見た目の光沢、手触り、耐久性までを左右するため、価格差にもはっきりと表れます。たとえば、スーピマコットンやエジプト綿などの超長綿は、きめ細かく光沢があり、肌触りもなめらか。これらを選ぶだけで、自然と高級感が漂います。
色柄については、用途に合わせて選ぶことがポイントです。ビジネスなら白や淡いブルーが無難ですが、パープルやグレーのストライプを加えるだけで、ぐっと印象が引き締まります。カジュアル用途では、マイクロチェックやネイビーのシャドーストライプなど、少し遊び心のある柄を取り入れると個性が引き立ちます。
フルオーダー vs パターンオーダーの違いと判断基準
オーダーには大きく分けて「フルオーダー」と「パターンオーダー」があります。フルオーダーは型紙から完全に作り起こす方式で、体型や左右差、細かなクセまで反映可能。その分、価格は高く、納期も長めです。一方のパターンオーダーは既存の型紙をベースに補正を加える方式で、コストと時間を抑えつつもある程度のフィット感を得られます。
「初めてなので手頃な価格で試したい」という方には、パターンオーダーがおすすめです。一方で、「左右の肩の高さが違う」「首回りが既製品では合わない」といった悩みを抱えている方には、フルオーダーが真価を発揮します。
選ぶ際は以下を基準にしましょう。
- 着心地とシルエットに徹底的にこだわりたい → フルオーダー
- コスパ重視でバランスよく仕立てたい → パターンオーダー
襟・カフス・ボタンなどディテールのこだわり方
細部のデザインは、シャツ全体の印象を大きく左右します。たとえば、ワイドスプレッドの襟は顔まわりをすっきり見せ、ネクタイの結び目も美しく映えます。ラウンドカラーは柔らかく親しみやすい印象を与え、ボタンダウンはカジュアル感を加えるのに最適です。
カフスも同様で、ダブルカフスはドレッシーな雰囲気を、角落ちカフスはややカジュアルな印象を生み出します。ボタンには白蝶貝やナットボタンなど天然素材を選ぶと、上品さが格段にアップします。
ほんのわずかな違いでも、仕立ての美しさに差が出るのです。

ディテールにこだわることは、自己表現でもあります。シャツを“消耗品”ではなく“愛用品”に変えるために、次回のオーダーではぜひディテールにも目を向けてみてください。
ターゲット別おすすめブランド・専門店紹介


オーダーシャツは、その人の目的やライフスタイルによって選ぶべきブランドや店舗が異なります。ここでは、「初めて挑戦する方」「高級感を求める方」「コストパフォーマンスを重視したい方」という三つのタイプに分けて、それぞれに合った信頼性の高いショップを紹介します。自分にぴったりの一着を見つけるための入り口として、ぜひ参考にしてください。
初めての方におすすめの定番店(麻布テーラー、鎌倉シャツ)
「初めてのオーダーは不安が多い」そう感じる方には、接客や価格設定がバランスよく、入門として安心できる店舗が向いています。代表格は麻布テーラー。全国の主要都市に店舗を構え、スタッフの丁寧なカウンセリングと豊富な生地選びが魅力です。1枚あたり約9,000円からという価格帯も手に取りやすく、既製品からのステップアップとしてちょうどよい選択肢といえます。
もう一つは鎌倉シャツ。こちらは「既製品に近いオーダー」という立ち位置ですが、国産縫製・高品質生地を用いた清潔感ある仕上がりが人気です。銀座本店では簡易的なオーダーサービスも提供しており、初回でも気軽に試せる環境が整っています。
高級志向に応える百貨店オーダーシャツ(伊勢丹・高島屋など)
ワンランク上の上質を求める方には、百貨店のオーダーサロンが最適です。とくに伊勢丹新宿店メンズ館や高島屋日本橋店では、専任のスタイリストが常駐し、生地から縫製仕様まで一人ひとりの希望に合わせた提案が受けられます。使用される生地もゼニアやトーマス・メイソンなど、世界的に評価の高いブランドが中心。価格帯は2〜3万円台が中心ですが、その完成度は群を抜いています。百貨店の信頼感と仕立ての美しさは、勝負服としての説得力を持っています。
コスパ重視で選ぶオンライン専門ブランド(FABRIC TOKYO、SOLVE)
忙しい方や店舗に行く時間がない方には、オンライン完結型のオーダーブランドが便利です。たとえばFABRIC TOKYOは、初回のみ実店舗で採寸を行い、以後はスマホ一つでオーダーが可能。生地の選択肢も豊富で、1万円台から高機能素材のシャツを仕立てられます。
また、SOLVEは完全オンライン型で、独自の「3D体型診断」を活用して採寸データを作成。ナチュラルストレッチや防シワ加工を施した実用性重視のラインが人気です。口コミでも「価格以上の満足感がある」「日常使いに最適」といった声が多く見られます。



ライフスタイルや予算、求める価値に応じて、選ぶべきブランドは変わります。まずは自分にとって譲れない条件を整理し、それに合った店舗やサービスを試してみてはいかがでしょうか。選び方次第で、オーダーの満足度は何倍にも広がります。
店舗選びのポイントと比較のコツ


オーダーシャツの満足度は、仕立ての技術だけでなく「どこで作るか」に大きく左右されます。採寸の正確さや接客の丁寧さ、そして注文後のフォロー体制まで、店舗によって特色はさまざまです。この章では、実際にどのような違いがあるのかを具体的に見ながら、最適な店舗選びのヒントをお伝えします。
採寸精度と接客の違いを比較する
シャツの着心地は「採寸の正確さ」が9割を決めるといっても過言ではありません。専門店では熟練スタッフが身体のクセや姿勢の傾向を見ながら微調整を行います。たとえば、麻布テーラーでは前肩気味の体型には肩線をわずかに前に出すなど、細かな調整が標準対応。経験に裏打ちされた採寸技術は、まさに職人芸です。
一方、百貨店では提携ブランドの担当者が測定を行い、一定の品質は保たれていますが、スタッフの入れ替わりが比較的多いため、当たり外れを感じるケースもあるようです。
オンラインブランドでは、採寸をAIや動画ガイドに委ねることが多くなります。FABRIC TOKYOでは初回のみ実店舗での測定を推奨しており、その後はマイサイズ情報をクラウドに保存。これは便利ではあるものの、微調整にはやや限界があります。
接客面では、専門店はヒアリングの丁寧さに定評があります。「ふだんどのようにシャツを着るか」「洗濯はご自身でされますか?」といった細かな質問を通じて、ライフスタイルに合った仕様を提案してくれる点が魅力です。
百貨店 vs 専門店 vs オンライン:それぞれの強みと弱み
以下に、それぞれの特徴を整理します。
店舗タイプ | 強み | 弱み |
---|---|---|
百貨店 | 安定感のある接客、高級生地の品揃え | 担当者によって品質差が出ることがある |
専門店 | 採寸精度が高く、細かい相談ができる | 店舗が限られるためアクセスしづらい |
オンライン | 時間と手間を大幅に省ける、価格が明快 | フィット感や生地感が想像と異なるリスクあり |
たとえば、忙しいビジネスパーソンが短時間でリピートしたい場合はオンラインが便利ですが、ブライダル用や昇進祝いの一着など、失敗できない場面では専門店か百貨店を選ぶのが賢明です。
目的や用途によって「何を優先するか」は変わります。「時間を取ってでも自分にぴったりの一着を仕立てたい」「まずは気軽に試したい」など、あなたの今の状況に合った店舗を選んでみてください。選択の精度が、仕立ての満足度につながります。
おしゃれを完成させるコーディネート例


せっかく仕立てたオーダーシャツも、着こなし次第で印象は大きく変わります。場面にふさわしいコーディネートを意識すれば、シャツの魅力を最大限に引き出すことができます。ここでは、ビジネスから休日カジュアルまで、具体的なスタイリングの工夫を紹介します。
ビジネスシーンで映えるコーディネート術
ビジネスの現場では、清潔感と信頼感が何より大切です。基本となるのは白やサックスブルーのシャツ。無地のブロード生地を選べば、スーツやネクタイとの相性も抜群です。とくにネイビースーツとの組み合わせは定番ながら、最も知的で信頼される印象を与えます。
たとえば営業職であれば、スリムフィットの白シャツにワイドスプレッドの襟型がおすすめです。そこにブラウン系のウールタイを合わせるなどして、堅すぎず柔らかな印象を演出できます。
細部の工夫もポイントです。ネクタイの結び目が美しく映える襟型を選び、カフスはダブルにして腕時計とのバランスを取るなど、細部が全体の格を上げてくれます。また、カラーステイ入りの襟を使えば、1日中シャキッとした襟元を保てるため、夕方の商談でも印象が崩れません。
オーダーシャツをビジネスで活用するなら、まずは定番の色・形でしっかりとした“土台”を作り、ネクタイや小物で個性を加えるのが成功の鍵です。
休日カジュアル・ジャケパンとの相性抜群スタイル
オーダーシャツの魅力は、オンだけでなくオフにも発揮されます。休日やカジュアルな場では、素材や柄に変化をつけるだけで一気にこなれた印象になります。
たとえば、リネンやオックスフォード素材を使ったボタンダウンのシャツは、デニムやチノパンとの相性が良く、少しラフな装いに最適です。ライトグレーのシャツにホワイトジーンズ、ベージュのジャケットという組み合わせは、休日のレストランでもきちんと見えつつ抜け感も演出できる装いです。
また、ジャケパンスタイルなら、シャツにストライプやギンガムチェックを取り入れると華やかさが加わります。襟型はボタンダウンやラウンドカラーが適しており、ネクタイなしでもバランスの良い首元が作れます。
カジュアルであっても「身体に合ったシャツ」であることが大前提です。既製品と違い、オーダーシャツは着崩れしにくく、1枚でも“きちんと感”が残ります。
ビジネスと違い、色柄や素材で遊びやすいのが休日スタイルの魅力です。次の休日、あなたらしい一枚を主役にしたコーディネートに挑戦してみてはいかがでしょうか。
長持ちさせるためのケアと管理術


せっかく手に入れた上質なオーダーシャツも、扱い方を誤ればすぐにくたびれてしまいます。見た目の美しさと着心地を長く保つためには、日々の洗濯や保管、適切なクリーニング頻度が重要です。
高級オーダーシャツの正しい洗濯と保管方法
高級シャツは、素材そのものが繊細なぶん、洗濯方法にも注意が必要です。
自宅で洗う時の注意点
・必ず洗濯ネットを使用する。
・弱水流・おしゃれ着コースなどのやさしい設定を選ぶ。
・脱水は1分以内にとどめることで、型崩れを防ぐ。
とくに注意したいのが襟とカフスの汚れ。皮脂や汗がたまりやすいため、部分用洗剤を使って軽く揉み洗いするのが効果的です。ただし、強くこすりすぎると生地が傷む原因になるので注意しましょう。
乾燥は直射日光を避け、風通しの良い日陰での吊り干しが理想的です。ハンガーは肩幅に合った厚みのあるタイプを使うと、形をきれいに保つことができます。
保管方法も重要で、クローゼットに収納する際は、シャツのボタンをすべて留めておくと型崩れを防げます。湿気が気になる季節には、除湿剤や防虫剤を併用すると安心です。
着用頻度に応じたクリーニングとメンテナンスの目安
「シャツは何回着たらクリーニングすべきか?」という質問は多く寄せられますが、答えは着用頻度と汗のかき方によって変わります。ビジネスで1日中着たシャツは、基本的に毎回洗濯が必要です。夏場や動きの多い日は、とくに襟・脇部分に汚れが蓄積しやすいため、放置すると黄ばみの原因になります。
クリーニング店に出す場合は、月1〜2回を目安にし、丁寧な手仕上げに対応している店舗を選ぶと安心です。クリーニング後の糊づけは見た目を美しくしますが、硬くなりすぎると着心地に影響するため、「弱め」に指定するのがベストです。
シャツを長く愛用するには、「着た後どう扱うか」がとても大切です。日々のちょっとした意識と手間が、シャツの寿命と印象を大きく左右します。丁寧にケアされたシャツは、着るたびに気持ちまで整えてくれる一着になります。
よくある質問
- メグロシャツとは何ですか?
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メグロシャツは、東京・目黒を拠点とするオーダーシャツ専門店で、高品質な国産生地と国内縫製にこだわった仕立てが特徴です。ビジネスからカジュアルまで幅広いデザイン提案が可能で、採寸やフィッティングにも定評があります。職人による丁寧な縫製と、顧客一人ひとりに合わせた仕様変更で、リピーターも多いブランドです。
- オーダーシャツとは何ですか?
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オーダーシャツとは、既製品ではなく、着る人の体型に合わせて一枚ずつ仕立てられるシャツのことです。サイズはもちろん、襟型・カフス・ポケット・ボタンなどのディテールも自由に選べるため、フィット感とデザイン性の両立が可能です。自分にぴったりの一着が手に入り、着心地や印象が格段にアップします。
- ドレスシャツとカッターシャツの違いは何ですか?
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ドレスシャツはスーツやフォーマルスタイルに合わせる前提で作られており、生地や縫製、襟型などが上質で繊細です。一方、カッターシャツは主にビジネス用途向けの実用的なシャツで、関西圏で多く使われる呼称でもあります。両者の明確な定義はありませんが、ドレスシャツのほうが格式や品格を求められる傾向があります。
- グローバルスタイルでスーツの下取りはありますか?
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グローバルスタイルでは、定期的にスーツの下取りキャンペーンを実施しています。古いスーツを持ち込むと、新しいスーツの購入時に割引が適用される仕組みで、過去には1着につき5,000円割引などの特典が提供されました。ただし、実施時期や条件は変動するため、来店前に最新情報を公式サイトで確認することをおすすめします。
- 高島屋でオーダーワイシャツを作るにはいくらかかりますか?
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高島屋のオーダーワイシャツは、1枚あたりおおよそ13,000円~25,000円程度が目安です。選ぶ生地のグレードやオプションによって価格は変動し、インポート生地や特注仕様を選ぶと3万円を超えることもあります。百貨店ならではの上質な接客と仕立てが得られ、フォーマルや贈答品としても安心して利用できます。
オーダーシャツは、着る人の印象を大きく左右する重要なアイテムです。体型や好みに合った一着を選び、丁寧に扱うことで、長く愛用できる上質なワードローブが完成します。この記事を参考に、あなたにふさわしいシャツ選びを始めてみてください。
Grazie!
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